僕はアニメオタクではない。アイドルオタクではあるけれども。
ラブライブ!も友人に勧められて1期・2期を観たけど、映画を観に行くほどにはハマらなかった。
でも、遊戯王のアニメは好きだ。今も遊戯王VRAINSの放送を楽しみにしている。
とは言え、リアルタイムで全て観ていたわけでもない。
遊戯王DMのシリーズを小学生の頃に観ていたが、途中で観るのをやめてしまった。
大学生の頃の時間があった頃に、インターネットで今まで観ていなかった分から見始めて、再びハマり始めてしまって今に至るという感じである。
遊戯王だけじゃなくて、他のカードゲームアニメとかホビーアニメにも言えることだけど、僕らの世界でおもちゃとして扱われているものでアニメでは世界を救うというおかしさが最高に良いよね。
ちょっと話が逸れてしまったが、本題に入る。
以前、Vジャンプのサイトで遊戯王アニメのベストデュエルランキングを決める投票が行われ、その結果が発表された。
これを見た僕は「いやいやいや、これはちょっと違う」みたいな斜に構えたオタクみたいな感想を抱いてしまった。
そこで今回は、僕が本当にあなたに観てほしい遊戯王アニメの10個のデュエルを紹介する。
完全に独断と偏見で選んだが、僕はこの10選に自信があるし、出来るだけVジャンプと被らないように選んだので、遊戯王ファンは是非見てね!
(※ネタバレあり)
目次
ランキングの縛り
①遊戯王DM、GX、5D’s、ZEXAL、ARC-Vから僕の好きなデュエルをピックアップ
②現在放送中の遊戯王VRAINS、映画、漫画版は今回のべストデュエルランキングより除外
遊戯王アニメベストデュエルランキング10選
城之内克也 VS ヴァロン
放送回;遊戯王DM 第169~173話
僕が遊戯王DMから選んだベストデュエルはまずこれ。
そもそもカードバトルなのに、ドーマの三銃士である敵のヴァロンが召喚したモンスター(というよりコスプレ)を装着して相手のモンスターを殴るというところがおかしい。
対する城之内も序盤は普通にデュエルしていたものの、途中からレッドアイズ・ブラック・ドラゴンのコスプレをしてヴァロンと殴り合うからますますおかしくなってくる。
デュエルの勝敗は、ヴァロンが孔雀舞に認められたい一心で戦うものの、最後に2人で殴り合うとき、舞が城之内の名前を呼び「あっ!…」ってなったところで勝負がつく。
ヴァロンにとってはあまりにも切ない最後になってしまった。
あまりにもカードゲームから逸脱していてキチガイ感がありつつも、男臭い戦いが観られるデュエルである。
思えば、ドーマ編が遊戯王アニメのキチガイさが増すターニングポイントだったんだろうな……
海馬瀬人 VS ジークフリード
放送回;遊戯王DM 第194~195話
遊戯王DMからは2つ目はこれ。海馬瀬人 VS ジークフリードのデュエル。
このデュエルの面白さは、パワーカード同士のぶつかり合いだろう。
ジークフリードが1ターン目から自分の場にモンスターを3体特殊召喚し、次ターン以降もそのモンスターを場に残すというチート戦術を使うものの、海馬は「混沌帝龍 -終焉の支配者-」を使いつつ最後は「命削りの宝札」でドローからの「次元融合」を発動。
除外されたブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン3体を含む5体のドラゴンを特殊召喚して、勝負にケリを付けた。
これはOCGプレーヤーもびっくりの禁止カード・パワーカードのオンパレードである。
作画は残念な出来だが、海馬にゲーム産業で後れを取り続けていたジークフリードの過去を一蹴する海馬もカッコいい。
(アニメ遊戯王でもこれ以降あまり活躍のなくなる海馬だったが、映画で大暴れしてくれたので、僕は大満足。)
遊城十代 VS アムナエル(大徳寺先生)
放送回;遊戯王GX TURN-44~46
遊戯王GXからは3つ選んだ。
ちなみに僕が1番好きな遊戯王シリーズはGXである。学園物だからなのか良く感じる。
1つ目はGXの主人公である遊城十代の1年生終盤のこのデュエル。
デュエルアカデミアの教師である大徳寺先生が途中でまさかの敵対しているセブンスターズであることが分かってしまう回でもある。
しかもアムナエルの肉体は既に死んでおり、体をホムンクルスで代用しているという若干オカルトでSFな感じも受けた。
「教師としての最終授業」として十代に勝負を挑むアムナエル。
感動するポイントはやはり最後の十代とアムナエルのやりとりだ。
もう十代の手札と場には、全くカードがない状況。いつもはポジティブな十代も弱気になってしまう。
ここでアムナエルは言う。「所詮お前は1年前と同じか?」と。
ここで十代の回想シーンに入る。
アムナエルの言葉から1年間を振り返り、仲間たちと過ごしてきた思い出を思い出していき十代は気付く、
「今の自分にはこの1年で作り出した仲間との絆があり、これから仲間達と未来を創っていく」と。
いつものポジティブな状態に戻った十代は、デュエリストの運命力で「ミラクル・フュージョン」をドローして発動。
E・HERO フェザーマン、バーストレディ、クレイマン、バブルマンを除外し「E・HERO エリクシーラー」を融合召喚。
これで勝負が決まり敗北することになったアムナエルだが「E・HERO エリクシーラー」の神々しい光を見て満足していった姿は、精神をホムンクルスに移してまで生きて探していた三幻魔攻略の後継者をやっと見つけることのできた喜びを見せており、ついに自分の使命を果たした瞬間だと言える。
GXの教師キャラだとクロノスが好きな遊戯王ファンが多いが、僕は大徳寺先生のほうが好きだ。
遊城十代 VS 斎王琢磨(破滅の光憑依)
放送回;遊戯王GX TURN-102~104
またまた、十代のデュエル回だが、2年生期末の斎王とのデュエルもかなり濃くて面白い。
簡単にデュエルの概要を話すと、
破滅の光に憑依されてしまった斎王が、宇宙からロケットを発射し世界を滅ぼそうとするも、十代やE・HERO ネオスなどに阻まれてしまう話である。
えっ!?言ってることがわからない?
……僕もよくわかってない←
このデュエルもカードゲームから逸脱したキチガイ感がヤバい。(語彙力0)
十代が斎王とデュエルをする一方で、ネオスの精霊や恐竜に精神を宿したティラノ剣山が宇宙のロケットを破壊しに行く展開は本当に訳がわからない。これに闇マリクを彷彿させる顔芸も加わる。
(そこが遊戯王の面白いところなんだけども。)
また前述のアムナエル戦とは違い、十代は世界の危機が迫っているのにも関わらず一貫してデュエルを楽しみ、自分の信念を曲げないところも、遊戯王GXの主人公である十代の成長が垣間見えて良い。
特に運命に執着する斎王への十代の言葉が印象的でカッコいい。
お前は今までデュエルを自らの運命を証明する手段しか考えていなかった。
だけど全てをお前の言う運命に委ねるわけにはいかないとわかったとき、どうやってデュエルをしようか考え始めたんだ!
それって、デュエルを楽しんでるってことさ!さぁ! 楽しくデュエルしようぜ!
俺は最後の最後まで諦めない!
何度、倒されようと何度踏みにじられようとも不屈の闘志で立ち上がり最後は必ず勝利する!
それが俺が幼い頃に憧れた真のHEROの姿だ!
俺には予知の力もなければましてや運命なんてわからない!だけど、俺と精霊たちの意思は繋がっている!
アモン VS ヨハン(ユベル憑依)
遊戯王GXから最後はアモンとヨハン(ユベル)とのデュエルを挙げた。
GXの3期というとヘルカイザー亮 VS ヨハン(ユベル)回が人気だが、僕はこちらを推す。
このデュエルの神髄は、まさに力を持つ者同士の力と力のぶつかり合いである。
十代への歪んだ愛を持つユベルに対し、愛する女性エコーを犠牲にエクゾディアの力を宿したアモン、GX3期鬱展開の終盤に相応しい戦いだった。
1ターン目から、三幻魔を召喚するユベルに対し、アモンも「究極封印神エクゾディウス」を召喚。
この互いの強力なモンスターがいなくなった後も互いに別の戦術を用意して戦う。
ボスキャラって、1つの戦術がダメでも別の戦術を用意するよね。この2人の戦いはまさにそれを体現している。
また遊戯王特有の名言である「死人に口あり」という名言もこのデュエルから生まれた。
(遊戯王は墓地で効果を発動するモンスターが多い)
不動遊星 VS Z-ONE
放送回;遊戯王5D’s 第147~151話
遊戯王5D’sからは、主人公の不動̬遊星とラスボスのZ-ONE戦を推す。
5D’sは歴代遊戯王アニメの中で1番ラスボス戦が素晴らしい。
まず、Z-ONEのBGMが良い。
ラスボスに相応しい気高くクライマックスも感じさせる壮大な音楽が視聴者のテンションを上げる。
未来の世界で自分を遊星に変えてまで世界を救おうとしたZ-ONEと遊星の駆け引きも面白く、
完璧超人に見えた遊星が珍しく弱気になり、気を失っているときに意識の中で父親に叱咤される場面も描かれている。
もちろんチート能力を持つ「時戒神」を操るZ-ONEと遊星のリミット・オーバー・アクセルシンクロで召喚した「シューティング・クェーサー・ドラゴン」の応酬も壮大だ。
九十九遊馬 VS エリファス
放送回;遊戯王ZEXAL 第118~121話
次は遊戯王ZEXALから3つベストデュエルを紹介する。
遊戯王ZEXALは終盤に面白いデュエルを連発してきた。どれも素晴らしい内容だ。
その終盤の幕開けとなったのが、ZEXALの主人公の遊馬とアストラル世界の守護神であるエリファスとの対戦である。
エリファスはなんと全てのドローがシャイニング・ドロー。
つまりチートドロー(デッキから引くカードが全て自分に都合の良いドロー)を繰り返し、遊馬を追い詰めた。
この回の良いところは、チートドローを繰り返すエリファスに対して、普通のカードで対抗しジリ貧になっても諦めず、最後にはアストラルなしで1人のシャイニング・ドローをして勝利したところである。
特に最後の遊馬の言葉が良かった。これには感動せずにはいられなかった。
誰でも心のなかじゃ、良い心と悪い心が戦ってるモンじゃねぇのかよ!
でも、そっから逃げ出さなきゃ、きっとどんな事だってやり直せる!誰とだって分かり合える!
一人一人の苦しみも見ないで!何も知らないで!本当のランクアップなんて、出来っこねぇ!!!!!
ナッシュ VS Ⅳ
放送回;遊戯王ZEXAL 第124~126話
このデュエルはまさに「死闘」という言葉が相応しい。
ナッシュもとい神代凌牙は自分の失われた記憶を思い出し、バリアンのリーダーとして覚醒。
バリアン世界を守るため、アストラル世界を滅ぼそうと遊馬たちと敵対することに。
そんなナッシュを正気に戻すため、かつての仲間だったⅣがナッシュの前に現れる。
ナッシュは神代凌牙時代の決別を図るため、Ⅳを完全に倒すことでそれを成し遂げようとするところが悲しさを感じさせた。
デュエル内容も「死闘」というに相応しく、パワーカード・チートカードの応酬だらけである。
ナッシュが「CNo.101 S・H・Dark Knight」で自分のLPを回復しまくったり、Ⅳが「CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ」の効果で初期ライフの4000LPを丸ごと削ってきたり、オーバーレイ・ユニットが0になった瞬間勝利する能力を使うなど、まさにチートカードの激しい応酬も素晴らしい。
天城カイト VS ミザエル(2戦目)
放送回;遊戯王ZEXAL 第134~135話
僕が最後に遊戯王ZEXALで推しているデュエルがこれ。カイトとバリアン七皇であるミザエルとの対戦だ。
まず、月がデュエルの舞台というところが笑ってしまう。石板に月でデュエルしないといけないと書かれていたらしい。意味わからん。
そのためにカイトとオービタル7はロケットを発射し、月に着陸、当然宇宙服を着ている。
余計に「ミザエルが当然のように、月に飛んで酸素なしで動けるのはなんなんだ」などとたぶんツッコんではいけない雰囲気がある。
それはさておき、デュエルの内容は2人のギャラクシー・アイズ使いの決着をつける場となった。
カイトが覚醒しついに自分でナンバーズである「No.62 超銀河眼の光子竜皇 」で反撃するところが最高にカッコいい。
しかしミザエルも負けじと「No.62 超銀河眼の光子竜皇 」を場から除外。
「CNo.107 超銀河眼の時空龍」の能力は凄まじく、ひたすらカイトに「CNo.107 超銀河眼の時空龍」の攻撃を浴びせた。当然、身体的なダメージも大きい。
最終的には、攻撃に耐え続けたカイトが「No.62 超銀河眼の光子竜皇 」を場に呼び戻してミザエルに勝利。
とにかく、月で2体のドラゴンが凌ぎを削る姿は迫力があった。
でも勝ったのにも関わらず、カイトが月で息絶えてしまうのは当時観ていたファンにはつらいシーンだったのではないだろうか。
黒咲隼 VS 紫雲院素良(第1戦目)
放送回;遊戯王ARC-V 第33~34話
ARC-Vからはこのデュエルを選んだ。ちなみに最初に説明したVジャンプの投票でもこのデュエルが1位となっている。
このデュエルも実力のあるデュエリスト同士の力のぶつかり合いが面白い。
衝撃で壁がへこむとか、ドラゴンボール感が凄かったけども……
また、エクシーズ次元を侵略した融合次元をひたすら憎む黒咲、徐々に融合次元としての戦闘員としての本性を見せる素良、どちらの感情も良く描かれていた。
ARC-Vで散々批判されていたアクションカードも、この回では良い方向に使われており互いが使用していたのも○。
最後に黒咲がスタンダード次元では珍しいランクアップを見せ「RR-レヴォリューション・ファルコン」を特殊召喚し、勝負を決めたところが特にカッコよかった。
この回は良かったし、シンクロ次元編までの黒咲は一匹狼でカッコいいキャラだったが、途中から戦術も勝率も低くなってしまったのは大変残念だった。脚本しっかりしてくれ。
黒咲デュエル回は、LDS3人組(第18話)とVS デニス(第58・59話と第74・75話)もおすすめ。