僕はNBAファンなので、前々から気になっていた
マイケル・ジョーダン 父さん。僕の人生をどう思う?を読んでみた。
約720ページもあり、かなりの読み応えがあったが、
この本はマイケル・ジョーダンの人物がかなり濃く書かれており面白かったので、紹介したいと思う。
マイケル・ジョーダンとは?
マイケル・ジェフリー・ジョーダン(英語: Michael Jeffrey Jordan, 1963年2月17日 – )は、アメリカ合衆国の元バスケットボール選手。NBAのシカゴ・ブルズ、ワシントン・ウィザーズでプレーした。その実績からバスケットボールの神様とも評される[1]。
15年間に亘る選手生活で得点王10回、年間最多得点11回、平均得点は30.12点でNBA歴代1位、通算得点は32,292点で歴代4位。1990年代にシカゴ・ブルズを6度の優勝に導き、5度のシーズンMVP、6度のNBAファイナルMVP受賞。また、1984年のロサンゼルスオリンピックと、1992年のバルセロナオリンピックにおいてアメリカ代表(ドリームチーム)の一員として2度にわたり金メダルを獲得した。現役時代の背番号23はシカゴ・ブルズ、マイアミ・ヒート、ノースカロライナ大学の永久欠番。1996年、NBA50周年を記念したNBA50周年記念オールタイムチームの一人に選出。2009年にはバスケットボール殿堂入りした。
現役引退後、2010年にシャーロット・ボブキャッツ(現・シャーロット・ホーネッツ)を買収し、現在は実業家として同チームの筆頭オーナーを務めている。[2]
詳しい経歴・実績はWikipediaを見ていただければわかるが、
他のNBA選手でも成し遂げたことのない偉業を成し遂げ続けた
まさに「バスケットボールの神様」といえる存在。
ESPNの歴代・現役選手を含めた総合ランキングでも1位という評価であるなど、
彼がNBAに及ぼした影響は引退した今もなお大きく残っている。
代表的なプレーハイライト
「実績だけ見てもどんなふうにすごいのかよくわからん!」というあなたのために、
バスケットボールを全く知らない人でもマイケル・ジョーダンの凄さが一発でわかる動画を集めた。
他にもあるので興味を持っていただけたら、YouTubeに動画がたくさんあるので是非観ていただきたい。
フリースローラインからのダンク
フリースローラインから跳んでダンクができるのおかしいでしょ……
ちなみにこの動画は1987年のスラムダンクコンテストの決勝。
もちろんジョーダンが優勝。
The Shot
肝心のジョーダンのプレーが動画の後のほうだが、
プレーオフの「相手チームに得点を決められ、次のシュートを入れないと負ける」という緊迫した状況で、
ジョーダンは相手のシュートブロックが跳んで着地した後も飛び続け逆転のシュートを決めるという
もはや人間だとは到底思えないプレーをする。
マイケル・ジョーダンは次元が違うというより本当に神様なのかもしれない……
The Flu Game
この動画のハイライト観ると、ジョーダンは点を量産していますが、
実はインフルエンザにかかった状態でプレーしている。
しかもこの試合はNBA FINALで、NBA優勝がかかったシリーズの1つの試合だから
もう驚きを通り越して何も感じなくなる……
ちなみにジョーダンはこの試合で38得点してチームを勝利に導いている。
書評
NBAのレジェンドであるラリー・バードはかつてマイケル・ジョーダンをこう評したことがある。
「あれはマイケル・ジョーダンの姿をした神だ」と
本記事に載せた動画にもあるように、圧倒的な滞空時間と得点能力、ゲームを支配する能力、土壇場のチームの勝利に導くシュートなど、マイケル・ジョーダンは信じられないプレーをやり続け、ナイキとの契約もあり、世界的な大スターとなった。
本書はそんなマイケル・ジョーダンの「闘争心」を中心に描かれている。
彼の神たる所以はその「闘争心」に秘められていることがよくわかる本となっている。
時にはその「闘争心」がチームメイト、ヘッドコーチ、チームの経営陣や他のチームの選手などと衝突する場面もあったが、彼は衝突を避けずにいつでも戦うことで相手を理解しようとしてきた。
これは人との対立を嫌がる我々にとって、学ぶべきことなのではないだろうか?
個人的に印象的だったのは、マイケル・ジョーダンの人間臭さについても触れていることだった。
地元の大学のチームのファンだった幼少期のマイケル・ジョーダン
兄との1on1の勝負に明け暮れるマイケル・ジョーダン
高校の1軍チームから漏れてしまうマイケル・ジョーダン
学生として大学生活を過ごすマイケル・ジョーダン
プロ入りしてギャンブルにのめり込んでしまうマイケル・ジョーダン
……など多くの「マイケル・ジョーダンも実は1人の人間だった。」という逸話も多く載っている。
人々は彼に神を見ていたが、彼もまた1人の人間である。
これはどんなに凄い人でも人間らしいところがあり、結局人間は人間だということを我々に再認識させてくれる。
また本書は、NBAファンにとって有名なデトロイト・ピストンズに負け続けたエピソード、野球選手としてプレーした約2年間についてはもちろんのこと、ジョーダン一家の家系、彼を世界的スターにしたナイキのプロモーションなどマイケル・ジョーダンを取り巻く人々・環境について書かれており、本書は徹底的にこれでもかというほど、マイケル・ジョーダンの人物が濃く書かれている。
ページ数が約720ページとマイケル・ジョーダンの本で彼の人物について一番濃く書かれているので、NBAファン一読の書である。
プレーオフの試合がない日やNBAのオフシーズンなどの試合を観なくなった時間に読んでみると良いだろう。
また是非自分を高めたいあなたにも読んでいただきたい。
マイケル・ジョーダンをよく知らなかったとしても、一般的な自己啓発書では物足りなくなってしまうくらいマイケル・ジョーダンの「闘争心」について濃く書かれているので、自分の「闘争心」が凄まじく掻き立てられる1冊だ。