僕はアイドルオタクを始めてから、4年が経った。
毎週のように好きなアイドルのイベントに行き、楽しんで帰るということを繰り返しているが、全く飽きる気配がない()
でも「このままオタクしても、社会的な偏見が厳しいし、結婚できないのでは……」と世間体を気にしたり、将来を暗く考えたりするオタクもいる。
実際に僕もそうだった。
オタクには人権がない(一応ある)し、婚期を逃してしまう可能性があるし、
そもそも、好きなアイドルにオタクだと思われていて、握手券を買わないと話すことができない関係がつらい……と思ったこともある。
オタクしてもやめたあとに、なにか残る訳ではないし、他のことを頑張った方が良いと思うこともあるだろう。
そこで本記事では、オタクをやめる方法について考察する。
オタクやめたい……と思い悩むあなたにオタクをやめるきっかけを与えられたら思う。
何故、オタクをやめたいか?
オタクはアホみたいに楽しい。
たとえば、ライブで叫んで暴れたり、特典会で好きなアイドルと話したりなど、アイドルオタクは自分が何かを体験するという実感が得られるから、一度はまると抜け出せない。
1つのグループを追いかけ続けたり、いろんなグループを観たり、ライブをどの場所で観るかとか、特典会で好きなアイドルとどんな話をするかとか……など、楽しみ方の自由度が比較的高いこともアイドルオタクがやめられない理由の1つである。
どのジャンルの趣味にも言えることだが、オタクをすることは彼(彼女)たちにとって、爆発的に面白いことなのだ。
しかし、冒頭で触れた通り「オタクやめたい……」
と思ったことのあるオタクがほとんどではないだろうか。
まずは僕や僕の周りのオタクの経験から、何故やめたくなるのかを分析してみた。
結婚できないから
アイドルオタクをやっていた僕が当時一番やめたい理由として思ったことがコレ。
オタクは基本的にイベントを優先してしまうため、基本的に一般の異性との出会いがない。
またお金もほとんどオタクすることに使ってしまうので、ファッションにも疎いオタクの多いこと。
つまり何が言いたいかというと、オタクは「モテない」。
結婚されたオタクは問題ないが、独身のオタクは、
「このままオタクを続けていると結婚できなくてヤバいのでは?」となる。
またオタクというだけで異性としてムリという人がいることも、この思考に拍車をかけている。
結局のところ、好きなアイドルとの関係なんて、芸能人とそのファンという関係性なんだよね……
そんなとき、独身のオタクは思う。「オタクやめたい……」と。
しかし、オタクというだけで異性としてムリという人もいるが、結局のところ「モテない」というのは、僕が見る限りオタクをしているかどうかはそこまで関係ない。
オタクが趣味であっても、結婚されるオタクはいるし、オタク同士で交際するカップルもいる。
大事なことは、異性と交際したかったら、自分でアクションを起こすことだ。
たとえば、服装がダサいあなたはファッションに気を使ってみるとか、異性と接することに慣れてないあなたは、一般の異性が集まるイベント(婚活など)に行ってみるとかすると、少し自分に自信が持てるようになるのではないだろうか。
逆にそのような行動を起こさない人は、現状に満足している人か、アイドルに恋してしまっている人なので、卑屈になったりせず、今を全力で楽しめば良い。
不毛だから
オタクには、ゴールがない。
極めようとすれば、楽しさとしては最高潮になると思うが、ふと現実を見ると、
「俺、なにやってんだろう……」と思うこともある。
またアイドルオタクの中には、自分の通っているグループが売れないことに苛立ってしまう人もいるだろう。
このようなとき、別のグループに変えれば良いという話にもなるが、
「コレって、結局、同じことの繰り返しじゃない?」⇒「オタクやめたい……」となる。
しかし、そもそもオタクするなんて不毛なことだ。
だからこそ、限界がなく自分のマインドとお金次第でどこまでも極めることができる。
中途半端なくらいなら、極めてしまおう。その方が潔くてカッコいい。
もちろん、周りに迷惑をかけないことが前提だけど。
結局…
長々と書いたけど、残念ながらこの記事を読んでいるオタクくんはオタクをやめられない()
オタクなんて、オタクをやめようと思ってやめられるもんじゃない。
オタクをやめるときは、自然にやめる。
実際に僕の友人たちを見てるとそうだった。
前の年には200現場以上行った友人が、いつの間にかオタクをやめていた。
オタクをやめた人はオタク特有の執着心が全くと言っていいほどなくなっており、オタクをしていたのを忘れていたかのように、日常を過ごしている。
そんな友人たちの姿を見て、僕は「オタクをやめるときは、自然にやめるんだ」と確信した。
僕もオタクをやめたけど、もうあのときの情熱が戻ってきそうにない。
じゃあ「オタクをやめたいのにやめられない自分はどうしたらいいんだ!」というあなたは……
自分の納得できる範囲でオタクを「極める」ことをおすすめする。
「○○だから、オタクやめたい……」と卑屈になるのが、一番ダメだ。
人様に迷惑さえかけなければ、オタクをすることに何も問題はない。
オタクをするなら、そんな周りの目なんて気にせずに、もっとバカになろう。
なにか自分が夢中になれることがあるのは、価値があることだ。
夢中になっていたものをなくした人というのは、なんとなく面白さのカドが取れてしまっている。
これは、オタクをやめた友人がいる人ならわかることだと思う。
僕はよくオタクではない方々に、「同じCDを何枚も買ってどうするの?(笑)」ということも言われるが、
「(熱中してることに対して)羨ましい」とか「楽しそうだね!」と言われることもある。
昔の僕にとっては何でもない言葉だったが、
今の僕にとっては「人から良い意味でも思われていたのか」といった感じで、根がオタクな自分をだんだん肯定できるようになった。
というか、オタクは一生治らないからしょうがない、楽しもうと受け入れるようになった。
ただオタクをしているだけでは、消費をするばかりで「何かを生み出す」という力が衰えてきてしまうので、他のことにも挑戦すると良い。
オタクしか知らない人生も、もったいない。
オタクをやっているうちは、周りの目を気にせずに、もっとバカになろう。