「おっさんオタクって何で仕事で疲れているはずなのに、アイドル現場に通うの?」
大学生のときの僕はそう思っていた。
アイドルのライブ中はアドレナリンが出まくっているので、疲れはあまり感じない。
でも、ライブ後にどっと疲れがやってくる。特に次の日の朝は、疲れが特に現れた。
月曜の朝から大学に行くのがめんどくさすぎたし、大学に行ってもまともに講義を受けていなかった。
だからこそ、僕は「何故、おっさんオタクが仕事で疲れているはずなのに、アイドル現場に通うか」わからなかった。
ゆっくり過ごしていたい気持ちはないのだろうか。
でも、僕も社会人になった今、それが何故なのかわかってしまった。
何故、疲れるのに現場に行くか
ストレスを発散したい
社会人になると、学生時代とは違い毎日様々なストレスを感じるようになる。
毎日同じ時間に出社し、めんどくさい作業、
プレッシャーのかかるプロジェクトの推進を進めるも上司や他部署から怒られ……
という地獄のような生活を強いられる。
自分を抑えて仕事をし続けるストレスは精神的に相当負荷がかかる。
そんな社会に生きる人々がストレスを発散できる場所こそライブ会場だ。
デカイ声出して、踊って跳び跳ねて……
ライブ会場で抑圧された自分を解放するかのようにはしゃぐ。
はしゃぎながら体を動かすことは、ストレス発散に繋がり、身体的には疲れるけど、精神的にはスッキリする。
好きなアイドルに会いたいから
これはキャバクラに通う感覚と変わらないと思う(笑)
キャバクラ行ったことないけど。
キャバクラは女の子と長く話せるけど、アイドルと特典会の限られた時間で何気ない話をしたとしても、精神的に落ち着く。
普段の仕事で荒んでしまった心に、好きなアイドルの笑顔と声が沁みる。
「好きなアイドルが頑張ってるから自分も頑張ろう」とポジティブなタイプのオタクなら、自分を鼓舞することにも繋がる。
青春に戻れる場所だから
社会人になると何か「バカをやる」という学生みたいなことをする機会がすっかりなくなる。
休日などの時間に趣味に没頭する人も多いが、「バカをやる」という感じの趣味はなかなかない。
やっぱり、1番精神的にバカになれるのは人の本能に従える趣味なのではないかと思う。
アイドルの追っかけでやることはシンプルだ。
「好きなアイドルのお尻を追いかける」それだけ。
なんやかんやで、人は異性が好きだ。
一般人だろうが芸能人だろうが、好きな異性のことを考えると人は活力が沸いてくる。
またアイドルソングは恋愛などの人の心理について触れている楽曲が多いから、自分を楽曲に投影してライブに心酔する。それがアイドル現場に通うことをさらに促す結果になる。
つまり、純粋に好きな異性を追いかけることは、自分の「生」を実感し、精神的に若くいられる行為なのだ。
「アイドルライブはまさに青春そのもの」と言っても過言ではない。
まとめ
アイドルの追っかけは楽しいけど、身体的に疲れる。
社会人をやりながら、アイドル現場に行く大変さを僕もやっと実感した。
身体的には疲れつつも、精神的に充実した時間を過ごしていると思うことができれば、また社会人として頑張れる人もいる。
アイドルオタクは人にあまりよく思われない趣味だけど、趣味がなくて社会でのストレスを発散できずに、うつ病になってしまうより遥かに良いと思う。
結局、アイドルオタクは現場に行くことが習慣になってしまっているから、本記事で挙げた理由のことは特に考えていなかったオタクが多いだろう。
しかし、潜在的には「ストレス発散・好きなアイドルに会う・青春を感じる」ということを体感できることを知っているから、疲れていても精神的な癒しを求めてアイドル現場に行く。