オタクって基本的に生産性のない趣味だと思われているし、
実際に元アイドルオタクの僕もしょうもない趣味だとは思う。
でも僕はアイドルオタクをやったことを後悔していない。
アイドルオタクをやったからこそ得られたこともあると自負しているし、
逆にオタクだったから失い続け「これからどうしようかな」と思うくらいのこともある。
今回は僕の体験談をもとに、オタクをやって得たこと・失ったことを紹介する。
オタクにどっぷりハマり始めたあなたは、オタクは楽しいけど、こんなリスクがあることを知ってほしいし、
すでにオタクを続けているあなたには、オタクを続けるのかやめるのかを考える参考として、読んでみてもらいたい。
目次
オタクをやって得たこと
交通機関・宿泊施設に詳しくなった
オタクに没頭し始めると、ライブなどのイベントのために遠征に行くことがある。
学生ならできるだけ安い値段を重視するし、社会人は仕事の関係で次の日までに帰る手段を探すだろう。
交通手段・宿泊施設に関するお金・時間のやりくりは、オタクの旅行テクニックを詳しくさせる。
僕も例には漏れず、大学時代そして社会人として遠征を続けてきたので、ライブ遠征のノウハウが頭に詰まっている。
僕の経験をベースとしたライブ遠征のノウハウを以下の記事に詰め込んだので、
コンサート・ライブ遠征が初めてのあなたは参考にしてほしい。
横のつながりが増えた
オタクをやっていると、よほどのインキャでなければ、SNSなどでオタクの知り合いや友達ができる。
これは普通に学校や会社に通っているだけでは、作ることができない人脈である。
学生の頃まではまだ問題ないけど、社会人になると一緒にはしゃいだり、人の顔色を伺わずにお酒を飲んだり……
という人に出会うことができなくなる。
損得感情がないとまではいかないが、知り合いや友達ができるのはいくつになっても良いこと。
もしかしたら、普段の仕事でも良い影響を及ぼす出会いになるかもしれないね。
僕は基本的に推し被り敵視な上に、ソロでオタクをするタイプだが、
「この人めっちゃ面白いな……」っていう人に、そこそこ出会うことができたのは良い経験。
オタクってめんどくさいけど、人間味があるので、面白い存在だと思う。
生きている実感を得た
自分のやっている勉強や仕事が好きでなかったり、平凡なものであったりすると、人生が退屈に思えてくるというか「生きている実感」がないように感じてくる。
僕はオタクをやっていた頃、プライベートでは楽しそうなので、
オタクをやったことがない人に「楽しそうだね」「俺も趣味がほしいな〜」なんてよく言われた。
オタクなんて失うものも多いし、あまり人権がないから、
「なんでそんなことを言われるのだろう?」と不思議でしょうがなかった。
でも今では、わかる気がする。
人にとって人生の充実は「生きていること」そのものではないかと。
すなわち、人は何か不足を感じると「生きていること」も感じなくなる。
僕は大好きなアイドルを追っかけるのが生きがいだった。
依存だと言われたら、そうだと思うし、オタクをやめた今は冷静に昔の自分を見ると、少し周りが見えてなくて気持ち悪いとも思う。
それでも、
オタクにとって、推しやイベントは生きる原動力と言っても過言ではない。
普段の生活が荒んでいたとしても、次のイベントまでは頑張ろうと思い、つまらない目の前の現実と戦うのである。
ライブで推しを観ながら、はしゃぐのは「生きている実感」を得られるものだった。
興奮しているし、おそらく脳内のエンドルフィンが活性化しているのだろう。
オタクもいろんな種類がいるので、どんなことが楽しみで「生きている実感」を得られるのかは千差万別だけど、、
普通に生活しているだけでは得られないようなことをたくさん体験している(気がする)。
オタクをやって失ったこと
お金
とにかくオタクはお金がかかる!!
チケット代だけなく、交通費・宿泊費や物販に使う費用など、
オタクの1年間の支出が8万円なんてあり得ないだろ(笑)と思うほど、お金を使う。
金銭感覚が麻痺してぶっ壊れ、お金を貯金できない人間になる。
僕は今までアイドルに使ったお金で車1台買うことができるほど使ってきたし、オタクをやめた今ですら、浪費癖がなくならない。
この先の人生を考えると、出費はいくらでもあり、
結婚して家族を養うとなると、貯金はそれなりに必要なのに、オタクにはそれがない。
彼女
オタクに熱中して一般女性との出会いを作ってこなかったので、アラサーに差し掛かったのに、いまだに全然彼女が作れないという笑えない状況になった。
ルックスの良い芸能人に慣れてしまい理想が高くなってしまったので、「もう結婚とか無理かな……」と半ば諦め気味で、一生独身も覚悟し始めている。
オタクをやると恋愛に疎くなり婚期を失うリスクが高いので、そこは忘れないでほしい。
社会性
オタクをやると社会性を失ってくる。
もちろん、社会とうまくやっていける人のほうが多いけど、オタクは基本的にオタクなのである。
何を言いたいかというと、たとえオタクをやめたとしても、その人の心理・行動からオタクっぽさがなくなることは基本的にないとみて良い。
オタクは非日常的な体験から多く「生きている実感」を得ていると思うが、その反面、普段の生活では感度が落ちて「面白くないこと以外は全部つまらない」みたいな偏った考えになりやすい。
この極端な心境の変化に対しては、僕は、
非日常的な世界とのメリハリをつけて、小さなことでも良いように捉えて幸せに感じることを大事にしている。
他に趣味も作ってみることもアリ、できれば受動的ではなく能動的なものが良いと思う。
自分で何かを作ってみる・新しいことにチャレンジしてみるとか。
まとめ
オタクをすることは楽しいし、得られることも確かにあるが、
同時に失うものがあるというリスクを踏まえた上で、僕みたいにならないようにしてほしい。
そうすれば、充実したオタク活動をしながら普段の生活も楽しめるのではないだろうか。