【感想】舞台『キューティーハニー・エモーショナル』

最近「とりあえず、知ってる人が出ている舞台に行ってみよう」というスタンスで、観に行く舞台を探している。

そんな感じで公演予定の舞台一覧から、なんとなく『キューティーハニー』のページを開いてキャストを見ると、主要キャストのほとんどが元アイドルと現役アイドルだった。

出演
キューティーハニー役/上西恵、ジャンパーハニー役/佐藤日向、スイーツハニー役/西葉瑞希、サイバーハニー役/鹿目凛、ラブリーハニー役/平塚日菜、ブラックハニー役/吉川友、アッシュハニー_eins(アインス)役/矢倉楓子、アッシュハニー_zwei(ツヴァイ)役/彩木咲良、早見蒼役/生田輝、キャンディクロー役/谷口愛祐美、ジョーカークロー役/樹亜美、ハラジュククロー役/鶴見萌、ピンキークロー役/堀越せな、メイドクロー役/長谷川里桃、シスタージル役/山﨑紫生、パンサーゾラ役/舞川みやこ、アルフォンヌ役/黒澤ゆりか、常似ミハル役/民本しょうこ、佐東あゆみ役/桃菜、直子役/大橋ミチ子 他

- ローソンチケットの出演者より引用

この中の出演者に顔や名前を覚えれているわけではないが、僕が見たことのある出演者が多く、特に上西恵さんと矢倉楓子さんは、僕がNMB48に通っていたから、今の活躍を観てみたくなった。

 

キューティーハニーの原作を観たことはないが、公式HPを見るとオリジナルストーリーで、原作のストーリーを忠実に再現するタイプの2.5次元ではないので、事前に原作を観ずに会場へ足を運んだ。

ただ1つ気になるところが。この舞台のタイトル。

『舞台 キューティーハニー Emotional

僕は「”エモい”という言葉を制作者側で言ってしまうのはどうなの?」と思った。

しかし実際に観たら、面白くて楽しい舞台だったので、本記事に感想を書いた。

※ネタバレありなので、見たくない方はブラウザバックを推奨します。

 

スポンサーリンク

入場~開演

いろんなグループのアイドルが出演するので、アイドル対バンライブみたいな客層で笑った。

元アイドルオタクの僕は「コレだよコレ」みたいな感じになって懐かしくなった(伝われ)

 

感想

あらすじ

長い眠りから目覚めたアンドロイド、如月ハニー。

ハニーは目覚めのあと、言われるがまま『聖チャペル女学園』というお嬢様学校の特別科に転入することに。

ある日、学校が謎の怪人に襲われ、クラスメイトの何人かが『新世代ハニー』に変身し、怪人と対峙する。

突然の出来事に戸惑うハニーだったが、亡き母親の声で『キューティーハニー』に変身。

ハニーの生みの親、如月博士がハニーに搭載した『空中元素固定装置』を狙う、黒幕『パンサーゾラ』率いる『パンサークロー』との戦いに巻き込まれる。

そして『パンサークロー』との戦闘の途中に現れた『ブラックハニー』の目的とは……

今作は原作をモチーフにした「令和のキューティーハニー」である。

ー 参考 公式HP

 

本編

大まかな構成としては、全体の公演時間は短め、芝居パートのあとにライブパートがあって劇中歌の再披露があった。

(公演時間について、公式サイトにも記載が欲しかったな……)

 

ここからは、印象的だった場面を振り返りながら感想を語る。

序盤は長い眠りから目覚めた如月ハニーが何も知らないまま学園に転入し、敵との戦いを通じて自分の過去を思い出していく姿を中心に描かれていた。

最初のパンサーゾラ復活の場面、ハラジュククローのチェーンソーで、生贄を殺す際の血が吹き出す演出は、結構ゾクゾクする。

学園でのアルフォンヌ先生と常似ミハルが登場する場面は、昭和アニメのノリそのまんまだったけど、アニメの日常回のような感じで楽しく観れた。完全にこの2人、お笑い担当みたいになってたのウケる(笑)

パンサークロー同士の絡みでも、ハラジュククローがメイドクローに「なんでこの組織にいるのか?」と聞く場面があり、これがあとの伏線になっていたり、途中で加入したジョーカークローとハラジュククローがケンカしたりだとか、作戦に失敗したピンキークローが命乞いをしたりとか、悪の組織でありそうな場面も多くあって、悪役にもそれなりにスポットが当たっていた。

目上の人への礼儀を知らないキャンディークローがパンサーゾラに無礼な態度で思わず「殺していいか?」と言う場面は、観客の笑いを誘う(笑)

 

終盤はサイバーハニーがパンサークローに拉致され、パンサークローが待ち構えるビルでの決戦に望むハニーたち。

終盤で一番印象に残ったのは、ラブリーハニーとハラジュククローの対決、そしてハラジュククローが改心するも、人殺しをしてきた自責の念から自殺してしまう場面は、悲しく切ない。

それまでのキャラクターの掘り下げが伏線となり終盤に活きていたし、良い場面だった。

 

最終的にパンサーゾラを倒すまでには至らず「芝居パートの時間的にパンサーゾラとの最終決戦は駆け足になるのかな?」と思ったら、そこまでの場面はなくカーテンコールとなった。

 

ここからは本編を総括した感想。

芝居パートの時間は短かく、駆け足で物語を進めることをしなかったのに、まとまりが良く充実している舞台だった。

公演時間が短いのに出演者が多いと、どんなキャラかわからないまま舞台が終わるキャラが出てきてもおかしくないはずで、そこを僕は一番懸念していた。

しかし、その心配は杞憂に終わる。

主要なキャラ一人一人、悪役も含め丁寧に掘り下げられていて、限られた時間内で見事にキャラクターの個性を垣間見れたところは大変素晴らしい。

キャストにアイドル(元アイドル含む)が多いので「推しメン目当てに観に行ったのに、全然推しメンの見せ場がなかった……」となりづらい構成だったと思う。

 

殺陣に関しては、ステージがあまり広くなかったからなのか、出演者の動きは悪くなかったのに、少し迫力に欠けていた。プロジェクションマッピングでも魅せようとするあまり見せ方が良くなかったように思える。

敵側が卑怯に見えるが、アンサンブルキャストを全員パンサークローの手下として出して、ハニーの仲間の早見蒼や秋夏子がパンサークローの手下とステージ中央以外の場所で戦っているみたいな演出のほうが見栄えが良い気がする。

殺陣の魅せ方は、次回作でもう少し改善されると良いな。

 

ライブパートがある2.5次元ミュージカル結構好きなんだけど、この舞台に関しては1曲ごとにMCが入るから、テンポが悪く感じた。推し色のペンライトはオタクが事前に把握する内容だから、MCを入れる必要性は特に感じなかった。多分、僕がMC少なめのアイドルライブが好きな古いオタクだからそう思ったのかもしれないけど。

とは言え、おなじみの主題歌『キューティーハニー』を含め、ライブパート最高!!

 

出演者

僕が特に気になったキャストの方について、少しだけ感想を語る。キューティーハニーとブラックハニーについては、キャスティングも良い。

キューティーハニー (上西恵さん)

長い眠りから目覚め、自分の周りで起こることに困惑する姿と少し世間知らずな箱入り娘みたいな雰囲気が、表情とセリフのしゃべり方でうまく表現されていた。

僕はNMB48のオタクだったから、元NMB48メンバーの上西恵さん(と矢倉楓子さん)が活躍されている姿を観るのは、やっぱり感慨深いものがある。

 

サイバーハニー (鹿目凛さん)

アイドルオタクについて書いたイラストがTwitterで評判と人気を呼び、今ではでんぱ組のメンバーとなったアイドルでおなじみの『ぺろりん先生』こと鹿目凛さん。

舞台は初挑戦とのことだったが、ボクっ娘のネットワークに強いキャラが自然に演じられていたと思う。

 

ブラックハニー (吉川友さん)

カッコ良かった。

出演者の中で歌唱力が圧倒的だったし、芝居もクールで自分のポリシーを持っている感じが吉川さんに合っている。

 

メイドクロー (長谷川里桃さん)

長谷川里桃さんはアイドル出身ではないが、いつの間にか目で追っていたし、出演者で一番可愛かった(笑)

パンサークローに所属していたときの無機質で忠実にパンサーゾラに従う雰囲気も、過去を思い出してキューティーハニーのために戦う姿勢もどちらも良かった。

セラミュのときの芝居も会場で観たかったな〜。

 

まとめ

「”エモい”という言葉を制作者側で言ってしまうのはちょっと……」と思っていたのが、「まあ、そんなことはどうでもええか……」と思うくらいに、楽しい舞台だった。

繰り返しになるが、殺陣については少し迫力に欠けていたものの、構成はまとまりがあって良かったし、ライブパートも最高。

次回作もあるので、今年の秋はまだ行けるかどうかわからないけど、予定が合えば行きたい。

スポンサーリンク