昨今のアイドル業界では、供給過多なアイドルに対し、オタクが減っていることから、アイドルとオタクの距離が近くなり、ガチ恋病末期患者が急増している。
メジャーアイドルはCDに特典券を付け、とにかく大量購入を煽り、地下アイドルは過剰とも言えるサービスで、自分のオタクの流出を防ごうとしている。
妻子のいるおっさんオタクでない限り、ガチ恋オタクになってしまうリスクは誰にでもある。
もし、あなたがアイドルにガチ恋をしてしまったら、どのようにアイドルに向き合えば良いのか?
僕の体験談とともに「ガチ恋」について語る。
目次
ガチ恋とは?
誰が相手であろうと恋をすることにガチもクソもないと思うが、
ガチ恋とはオタクがアイドルを本気で好きになってしまうことである。
そして、その恋は大抵叶わない。(それはそう)
最近は「ガチ恋」というワードがオタク界の中でメジャーなワードになってきてるので、ガチ恋を拗らせているオタクは、
「ガチ恋?」「他のオタクみたいにネタで言ってるわけじゃない。僕は本気で恋をしている()」などと、
「僕はオタクではない」「周りと自分は違う」と言いたげな謎マウンティングをするオタクが後を絶たない。
まあ、僕も1年くらい前はアイドルにガチ恋オタクだったんですが……()
ガチ恋するとどうなる?
主なガチ恋病末期患者の症状について説明する。(ガチ恋オタクあるある)
毎日好きなアイドルのことを考える
一般人への恋と変わらないが、毎日のように好きなアイドルの行動の一つ一つが気になってしょうがない。
学校で好きな人がいると、つい目がいってしまうように、アイドルのSNS更新を何度も見てしまう。
服買うときもアイドルにどう見られるか意識しちゃうよね。
推し被りオタクと絡まない
ガチ恋オタクは「自分が好きなアイドルと付き合う」と思い込んでしまっているので、推し被りと基本的に絡もうとしない。
推し被りを敵視して、現場数やアイドルからの私信の数などで、無駄なマウンティングを始めてしまうこともある。
当然、生誕委員には入らないし関わらない。
彼氏面をする
先述の「推し被りオタクと絡まない」と似ているが、ガチ恋オタクは彼氏面をし始める。
アイドルのTwitterのリプライで彼氏気取りをしたり、現場で「俺は他のオタクとは違う」みたいな雰囲気を醸し出したりする。
ちなみに48グループオタク時代に、ガチ恋を患ってしまった僕は推しメンの握手会のレーンの前で、斜に構えて腕組みをしながら、レーンに並ぶ推し被りをよく眺めていた()
今思い出すと、死にたくなる()
本気で結婚したいと考えるようになる
元々ライブに興味があって現場に通い始めたにも関わらず、推しメンが好きすぎて「付き合いたい」「結婚したい」などと思うようになり、もはや推しメンに会うために現場に通いまくるオタクもいる。
これはおまいつ気質なオタクに多い。
なぜか、現場に行きまくると付き合えると思ってしまう(勘違いする)んだよね。
ただし、オタク要素は消えない
ガチ恋オタクはやたら自分をオタクだと認めない傾向がある。
「僕はオタクではない。たまたま好きな人がアイドルだっただけだ。」
「ゆーて、俺オタクじゃなくない?」「オタク扱いしないでくれ。」
これガチ恋オタクだったときの僕の発言なんだけどね……客観的に見て頭おかしい(それはそう)
そもそもアイドルオタクでなければ、アイドルを知って会いにいくことがない。
いくらアイドルにガチ恋していても、オタクである自分と共存している。
例えばライブがつまらない、運営しっかりしてくれなど、不満も持っていたりする。
これは、アイドルにガチ恋していなくても、感想とか意見がオタクとしてある証拠だ。
つまり、燃え上がるようなガチ恋をしていても、一般的なオタクと同じように現場のせいで現場に行かなくなる可能性が十分にある。
「オタクの自分とガチ恋の自分が同居している」という感覚がガチ恋オタクを表す言葉として適切かもしれない。
ガチ恋への対処方法
オタクプレースタイル”ガチ恋”を楽しむ
オタクと一言でいっても、いろんな楽しみ方があるのは、この記事にたどり着いたあなたなら十分にご存知だと思う。
純粋にアイドルのダンスパフォーマンスを楽しむオタク、お祭り騒ぎに乗じてライブで暴れるオタクやオタ芸が好きなオタク……挙げるとキリがないが、オタクの楽しみ方は千差万別といっても良いだろう。
しかし、正直オタクの楽しみ方で一番面白いのが「オタクプレースタイル”ガチ恋”」である。
実際に僕は「オタクプレースタイル”ガチ恋”」でしかオタクしたことがないので、他のオタクの楽しみ方と比較できるわけではないし、僕の主観でしかないと言えばそうなるが、「オタクプレースタイル”ガチ恋”」が一番オタクやっていて楽しい。
他のガチ恋オタクを見ていても面白いと思う。
なぜ「オタクプレースタイル”ガチ恋”」が一番面白いか?僕なりに考えてみると、
「自分が生きている」という実感が得られるという結論にたどり着いた。
異性を追いかけることは、動物のあるべき本能に従った行為である。
さらに爆音で好きな音楽でバカになって暴れまくる……
非日常とアイドルへの恋愛の組み合わせは、オタクに「生きている」実感をもたらす。
まさに僕は「オタクプレースタイル”ガチ恋”」で「生」を感じていた。
オタクをやめた今、オタクに変わり夢中になれるものを探しているが、
やはり「オタクプレースタイル”ガチ恋”」に勝るものはない。
アイドルと繋がろうとしてみる
僕はアイドルと付き合ったことがない(弱い)から、詳しく語ることができないが、アイドルと繋がることも選択肢の一つ。
というか、普通に考えて恋をしたからには、アイドルだろうが付き合わないと意味がない。
昨今はどこもかしこもアイドルは異性と付き合っている。これが現実。
モテないオタクにとっては、つらい話だが、地下アイドルくらいなら友達の友達をたどっていけば、付き合ったことが一般人はいくらでもいるし、AKB総選挙で話題になった須藤凜々花と中井りかは交際相手は一般人である。
つまり、わりと普通の人でもチャンスはある。
アイドルと繋がるノウハウ的なことは語れなくて申し訳ない()
アイドルと対等な立場になる
地下アイドルなど、そこまでメジャーでないアイドルは普通の人でも付き合える可能性があるのは先述の通り。
もし、メジャーなアイドルに恋をしてしまったら……どうする?
その場合「アイドルと対等な立場になる」しかないと僕は考えている。
メジャーアイドルの例を思い出してほしい。
AKBの神セブン、全盛期モーニング娘OGは、同じ芸能人、経営者などとのスキャンダルがほとんどである。
これらの例から、あなたも一流のアイドルと対等な立場にいるだけの何かが必要だと思えてくる。
メジャーアイドル(それに匹敵するアイドル)と交際するには、自分もクリエイティブな人物になる必要があることに僕は昨年やっと気づいた。
オタクなんてやっている場合じゃない。オタクであることはマイナスにしかなり得ない。
人の指示をこなす指示待ち人間になるな、ただのサラリーマンに甘んじるな。
自分だけのものを生み出せ!!なんでも良い、クリエイティブに富んだ人間になれ!!
大それたことを言っているが、仮にアイドルと付き合えなかったとしても、
「自分だけの責任で何かを生み出す」ということは大事なことだと思う。小さいことだとしても。
まとめ
アイドルにガチ恋することは不毛の極みだと思うが、僕はガチ恋オタクが基本的に好きである。
オタクの中で見ていて一番面白いし、人間味がある。
だからこそ、この記事を書いた。
「オタクプレースタイル”ガチ恋”」を楽しむにしても、本気でアイドルに繋がるとしても、後悔のないように。