2020年も残り少ない。
個人的に昨年から今年にかけては、アイドルオタクをやっていたときと全く違うスタイルでエンタメを遊んだ。
SEOやTwitter流入を完全に無視したブログ記事を書くのは初めてだが、今年は振り返りと頭の中で考えていることを残しておこうと思う。
・僕の感情や考えが色濃く反映された文章なので、そのことをご了解ください。
・この記事には『推し』という言葉が多く出てきますが、時系列ごとに違うタレントの方を示しています。
目次
2019年までの振り返り
2020年以前の過程も振り返らないと今年の振り返りに繋がらないので、まず始めに僕のアイドルオタク時代から昨年末までを振り返った後に、今年を振り返りたい。(カッコ内は西暦/月を記載)
48オタク (2013/1〜2014/7)
僕が本格的に現場に行き始めたのが、大学1年生の冬。このとき二十歳。
(高校3年生のときから1年間浪人していたときもAKB48に興味があったけど、現場に行ってなかったからノーカン)
AKBからSKEと西へ興味が移っていき、たどり着いたのがNMBだった。
昔からの友達や知り合いから見た僕は『オタクプレースタイル”ガチ恋”』の印象が強いと思うけど、このときから。
推しメンの握手会レーンの後方で腕を組みながら彼氏面をするような、ヤバいガチ恋オタクで『斜構腕組彼氏面』だった。当時絡んでた推し被りにイジられていたけど()
48現場だから握手会に結構金を使っていて、48オタクからすると僕の握手券枚数はそこまで多くなかったが、それでも同じCDを3桁買っていた。
人間的には底辺()だけど、このときの経験がベースとなり、今では芸能人との接触であまり緊張しない。
ライブ最前の魔力を知ってしまったのも、このとき。
たまたまNMB48ツアー神戸で最前を引いたのをきっかけで、後のライブアイドルシーンにて@JAM EXPO VIPチケットなどを平気で買うようなオタクになってしまった。
(舞台鑑賞は天空席でも楽しめるんだけど、アイドルのライブはある程度近くないと無理。)
劇場公演もたまに大阪の難波まで遠征して観に行っていたけど、最高だったね。
あとは整理券が出るイベントで、2014年1月2日〜3日にかけて寒い中深夜から並んでいたのもツラかったけど、良い思い出。
ライブアイドルも含めて最前で観るために無銭イベントで耐久するオタクみたいな感じになっていた。
そんな僕にも他界のときが来てしまう。
推しメンが2014年AKB選抜総選挙で順位を落としたのにも関わらず、選挙後に頑張りがないように見えてきてしまった。
このときの僕は後述のライブアイドルシーンにズブズブになってきた感あったし、なんとなく「48のライブよりもライブアイドルのライブの方がおもしろい」みたいな風潮もあった気もする。
「他にも頑張っているアイドルがいるのに、推しはこれだとマズイのでは?」との考えに陥り、最後の接触で煮え切らない思いを抱えたまま終わってしまった。
今思えばメジャーアイドルと当時のTIFに出るようなアイドルを単純に比較することなんてできないのに。
当時の現場の民度も最悪だったし、完全にメジャーアイドル現場が嫌になった僕はライブアイドル1本でオタクをすることになる。
ライブアイドルオタク (2013/4〜2017/10)
ライブアイドルオタク初期
48オタクと時系列が被っている時期もあるけど、高校の同級生オタクにこっちの沼に引きづり込まれた()
途中までオタク兼任していたんだよね。
ライブアイドルシーンを知りメジャーアイドルを凌駕するライブを観続けてたことが、ある意味では前述の48現場他界の一因となった。
きっかけは友人に『アップアップガールズ(仮)』の無銭ライブに誘われたこと。
この記事を書いているときは初期メンが7人中6人卒業するとのことだが、2010年代前半のアプガはマジで最高。シンプルにめっちゃライブが楽しかった。
残念ながら48現場でいろいろあってアプガにリソースが割けず通いきれなかったのが原因ですぐ他界してしまったが、決して嫌になった訳ではないし、むしろ時間・金銭的リソースがもっと自分にあれば行きたかった。これはタイミングが悪かった。
と言いつつも今度は仙台出身の『Dorothy Little Happy』に手を出し始め、ライブパフォーマンスのクオリティにただただ驚き、通い始める。
ノリで仙台のライブ前日に遠征を決めて、昼行バスで仙台に行ってライブ観たのは良い思い出。
2013年末の川崎CLUB CITTA’のライブも最高だったね。
マジで「日本武道館でライブできる」と信じてやまなかったよ。このときは。
2013〜2014年の僕に2015年7月12日の出来事を話したら、絶対信じないと思う。
ライブアイドルオタク中期
48現場を他界した僕が次に本現場としたのが、愛媛を拠点とする『ひめキュンフルーツ缶』
僕が現場に行き始めたのは遅かったけど、ドロシー観たならひめキュンも観るかみたいな感じで行き始めた。
ここで「ドロシーじゃなくてひめキュンを選んだのはなんで!?」と疑問に思う方もいるかもしれないけど、単純な話ライブがひめキュンの方が楽しくて自分に合ってると思ったし、戸田○梨香さん似の推しメンのサバサバした性格が好きだから自然に愛媛を選んでた。これは僕個人の好み。
しかも推しがドロシーが好きだから共通の話題もあったりして話しやすかったし。
その後のミスIDイベントや初の@JAM EXPOを楽しんだり、愛媛に行ったりもしたが、このときはまだゆるかったしガチ恋のオタクではなかった。
ガチ恋ターニングポイント(そんな言葉はない)は、2016年7月の終わりから8月の始めにかけてだったかな。
このとき社会人1年目の23歳。
冷静に当時を振り返ると、エモさが爆発してガチ恋に発展したって感じ。
まず社会人1年目、僕はメーカー勤務だから新入社員研修で工場研修があったんだけど、地方で僻地の工場に飛ばされ毎週のように土曜も出勤させられていたせいで、オタクしたくてしょうがないほどに禁断症状が出ていた。
(MIXやマサイしたくてしょうがなかった笑)
飛ばされた地方の僻地をTwitterで『オタクの冥界』と揶揄しながら、無味乾燥な日々を過ごした覚えがある。
研修期間が他のメーカーよりも短かったのは幸いで、7月中旬に僻地から解放。土日が再び完全週休二日制に。
『オタクの冥界』から復活し現場に飢えている中で、推しのミスコンテスト日本代表選考オーディションとひめキュンTIF再出演という重要なイベントを迎えることになる。
ミスコンテストの最前は5万円のチケットだったけど、何の躊躇もなく購入。
推しには「えっ!?5万円だよ!?」って言われたけど「推しの大切な現場は必ず行くことを前提とした上で、可能であれば最前で観る」ことが当時の僕のルールだから、当たり前のことをやっただけ。
推しはミス日本になることはできなかったが、自信を持ってオーディションを受けた姿を観てエモくなる。
さらに、ひめキュンTIF再出演の3日間全4ステージで最前で観ていたから、ここでもガチでオタクしていた。
『SKY STAGE』 はエモすぎて死ねるレベル。これは他のひめキュンオタクにとってもエモい思い出。
ここで僕の感情がエモくなりすぎた結果、再び『オタクプレースタイル”ガチ恋”』になり、TIFから約1ヶ月後の@JAM EXPO 2016(ここでも2日間で7万8千円のVIPチケットを購入)がダメ押しとなり、48オタク時代より症状が悪化。
推し被りの友人はわずか2人しか作らなかったし、ほぼおまいつみたいなオタクだったのに、なぜか他のオタクと絡みたくないという理由でバスツアーに参加しないわけのわからなさ。
Twitterでも推しメンを『好きな人』と呼び、「○○ちゃん、尊い……」みたいなことをよく呟いていた()
ちなみに関東・関西のオタクに悪い方はいなかったので、完全に僕が拗らせていただけである。
(幸いなことに推しメンはTwitterをやってなかった笑)
そんな感じで『オタクプレースタイル”ガチ恋”』のおまいつとして現場に楽しく(?)通っていた。
あの日までは……
推しのアイドル卒業とオタク卒業
2017年6月17日、いつものように仕事を終えてTwitterを見ると、2017年10月末に当時のメンバーが全員卒業することが発表された。
ライブに人が増えずジリ貧になっていたから、もう売れるのは厳しいと思っていたが、いざ卒業発表を聞かされると状況を受け入れられずつらかった。
とりあえず、あと4ヶ月ちょっとか……卒業までに猶予があったのは恵まれていたと思う。
卒業発表後初めての対バンライブ、いつものように最前でライブは楽しめたが、推しとの接触で急に寂しさを感じ始めてまたつらくなる。
これは良くないと思い、残りのライブやイベントを全力で楽しむことにした。
最後に企画された全国ツアーは、休日のライブハウスを抑えられなかったからか平日開催ばかり。
それでも仕事をやり繰りして、できるだけ多くツアーライブに行った気がする。
他にも定期公演、TIFや@JAM EXPOなどの対バンライブも高頻度で参加。このときには知らんオタクに愛媛在住のオタクだと思われたり、数少ない友人に推しのTOだとイジられたこともある。
当時の僕は「そんなくだらない称号なんていらないから、彼氏になりたい()」と思っていた()
でも冷静に振り返ると当時の僕は、推しのオタクの中で一番現場に行っていたと思う。
このあたりが僕のアイドルオタクとしての全盛期。
もうこのときと同じ情熱でオタクできないくらいに心を燃やしていた。
そして忘れもしない2017年10月29日卒業ライブをもって推しはアイドルを卒業。
僕もこの日を境にアイドルオタクを辞めた。
というかオタクする気にならないくらい真っ白に燃え尽きた。
オタク卒業から再び現場へ
オタク卒業 (2017/11〜2018/12)
愛媛から帰った僕が始めにやったことは、スポーツジムの入会。
卒業ライブの次の週だったから展開が早かったけど、何かしないと廃人になると思った。それくらいの喪失感。
何気ない日常を過ごしていく中で、僕にある考えが浮かぶ。
「そうだ。今まで手を出せなかったことをやろう」と。
アイドルオタク時代の僕は実家に住んでいたから、家を出ようと思いシェアハウスへ引越することに。
シェアハウスに引越した後も住民の方々と交流したり、他の趣味に挑戦したりするなど、アイドルしか知らなかった僕が自分の心に素直に従って新しい世界を知っていくのは楽しかった。
アイドルのライブはたまーに行くくらいだったかな。虹コンと神宿を観に行った記憶がある。
ゲーム再開 (2019/1〜2019/7)
ゲームは4歳から小学6年生まで結構やっていた記憶がある。
思えばゲームが僕のオタクの原点と言っても過言ではない。特に任天堂ゲームキューブの『スマブラDX』は小学校の同じ学年だと2番目に強かった。カードゲームでもデュエマでボルバルデッキ組んでたの笑う。
アイドルを追っかけない生活も慣れたし楽しかったが、やっぱり刺激が欲しかった僕は、ゲーム実況者のプレイがおもしろそうだったこともあり、任天堂Switchの『スマブラSP』を始めることにした。
HNを変えたのもこの時期。
アイドルオタク時代は『m.k.』というHNを使っていたが、世界ランキング1位の『MkLeo』やゲーム実況者の『MKR』とHNが被っていたので改名。
新しいHNは遊戯王のライバルキャラが好きなので、第6シリーズ『遊戯王VRAINS』のライバルキャラ『鴻上了見』から名前を取って『Ryoken』と名乗ることにした。昔から僕と関わりのある方はTwitterがわかりづらくて申し訳ない。
昔と比べて今はインターネットが発達したので、いろんな情報がYouTubeに転がっている。
『スマブラSP』のオンライン対戦は『世界戦闘力』というちょっとしたレートがあり、この数値がある一定以上になると『VIPマッチ』を解放できるようになり、より強いプレイヤーとマッチングできるシステム。
僕は当然『VIPマッチ』を目指した。到達にかかった時間は2か月半。
人や使用キャラによってはもっと早く達成した人もいたみたいだが、僕以上に長い期間かかった人もいるようなので、少し早い方かもしれない。
これを期に『スマブラSP』のオフ会などにも行き始め強いプレイヤーになろうと思ったが、ゲームの世界も上には上がいる。
うまいプレイヤーなんて腐るほどいるし、さらにアイドルオタクしていたときの僕のようなギラギラしてる若い奴らが多く、すっかり歳を取った僕はメンタルが付いて行けなかった。
秋頃には自分に限界を感じ徐々にオフ会に全く行かなくなり、今ではたまに遊ぶ程度になる。
しかし『スマブラSP』のDLC(ダウンロードコンテンツ)で追加された『ジョーカー』の登場で『ペルソナ5』を知り、アニメや実況動画を観たことで『ペルソナ5』にハマり高巻杏ちゃんを好きになったことが、この後の伏線となった。
再びエンタメの世界へ (2019/8〜2019/11)
セーラームーン
『美少女戦士セーラームーン』好きなんだよね。
なぜか地味にセーラームーンの舞台は観に行ってたりしてた。僕の舞台鑑賞の原点は『セーラームーン』だったと思う。
昨年の夏、麻布十番にショーレストランができたので行ってみたら、ハマってしまった。
毎日ショーをやっていたので、週2〜3回のペースで合計11回行ったの冷静にヤバい()
しかも客層が女性や外国人客ばっかりだったので、男性1人(大きなおともだち)で通っていた僕は目立っていて、セーラー戦士のキャストやスタッフの方々にすぐ認知されてしまったのウケる(ウケない)
本当はセーラー戦士に助けられるただのモブ(の設定)でいたかったから認知にちょっと困ってた(頭がおかしいオタク)
このときから、僕の現場エンタメ熱が再燃。
バーレスク東京
次に僕が目を付けたのが『バーレスク東京』
Yahoo!でたまたま存在を知り、気づけばその週末に六本木にいた()
なにげなくショーを観ていると、1人のショートカットの女の子を見つけて「あの子がバーレスク東京で一番かわいい」と思った。
この記事を読んでいただければわかるが『バーレスク東京』には1ヶ月で10回通う。
(記事後半のハマっていった過程がおもしろいから読んでね。)
当時入店数ヶ月なのにも関わらず、すでに人気のあった推しとできるだけ長く話す時間を確保するために、あえて終電で帰れない3部に行き、ショーを観た後に推しとの接触で営業時間の終わりまで過ごしてネカフェに泊まって、朝家に帰って会社に出社というムーブを繰り返していたのも楽しい思い出。
バーレスクの推しメン、当時から「彼女なら、なんか大きなことをやってくれるんじゃないか?」と思わせる雰囲気があった。ファンが芸能人に何かを期待することに対して、疑問に思う僕がそう思うくらいに芯が強い女性。
自分目当ての客をすぐ覚えるしファンサービスも最高だから、アイドルをやっていたとしてもうまくいっていただろう。
実際今ではバーレスク東京でもNo.1人気になったし、そのうち芸能界に出てきてお茶の間でよく見かけるようになってもおかしくないなと僕は思った。
(彼女に限らずアイドルをやってないのに、自分のファンをたくさん抱えている人を尊敬している。)
あとは彼女が僕のブログモチベを復活させてくれたのも、本当に感謝してる。
https://twitter.com/cindystory__/status/1188169064000024576?s=20
それまでの僕のブログ記事ってお小遣い稼ぎが目的で検索流入だけを意識した内容にしていたんだけど、楽しくなくなってきてモチベーションが続かなかったんだよね。
でも彼女が僕の投稿ツイートを見つけて取り上げてもらったのをきっかけに記事のPVが伸びて楽しくなった(笑)
書いた記事が伸びるのって、人のリアクションがわかりやすくて結構気持ちいいなと。
この体験がきっかけとなり、ブログモチベが復活しGoogle検索だけでなくSNSからの流入も意識するようになる。
ちなみに上記の記事は、検索流入でも複合ワードではあるが検索上位で毎日のように読まれている。
記事を書いた当初は楽しかったからという理由で書いたが、検索流入で100〜200PV/月なので、初めて行く方の参考になったり、バーレスクの推しメンの布教もできていたりしていたかもしれない。
彼女は2020年11月29日にバーレスク東京からの卒業を発表された。
今後も応援云々みたいなことが書いてあるから、落ち着いたら、また何かしら発表をする可能性はある。
あのショークラブは素敵で最高のエンターテイメント空間だ。僕はもっといろんな方々に行ってほしいと思っている。
ダンサーもめちゃくちゃ稼げるしファンが付く。しかし芸能への道を志す場合に、そこからの広がりが正直薄い。
僕がそこに行く頻度が減ったのも、感覚的にそれをわかってしまっていたからだと思う。彼女も地頭が良いからそのことに気付いているはず。憶測を並べても今後どうするかは全くわからないけど。
https://twitter.com/cindystory__/status/1332948047832047616?s=20
舞台鑑賞(PERSONA5 the Stage)
僕の現場開拓は『バーレスク東京』だけにとどまらず、舞台鑑賞にも手を出し始めた。
おもしろそうな舞台ないかなと思って探していたら、偶然『ペルソナ5』の舞台を見つける。
先述の通り『スマブラSP』きっかけで『ペルソナ5』にハマったから、躊躇なくチケットを買っていた。
舞台は思ったよりも原作再現されていて最高だったが、それ以上に1人の女優さんが気になる。
その女優の方が今の推しメン。
僕の『ペルソナ5』で一番好きなキャラが『高巻杏』ちゃん。
推しは杏ちゃん役なので、僕の好きなキャラを演じていることになる。
舞台の内容が素晴らしいのもあって、この舞台をリピートしてみた。全20公演中5回観た。
芝居の経験はまだ少ないけど、観に行くたびに推しの芝居が良くなっていてワクワクした記憶がある。
12月20日の彼女の誕生日は、彼女から認知されているわけじゃないのに最前で観て、彼女がカーテンコールで誕生日祝いされているのを観ていた。
大千秋楽も観終わったところで、現場で久しぶりにエモい気持ちになる。
2019年の最後の最後に、僕は1人の女性芸能人に心を盗まれてしまった。
(ペルソナ5は心を盗む怪盗の物語。)
2020年振り返り
2020年の振り返るには、2019年までのことを書かないと繋がらないと思って書いたら、ここまでそれなりの文字数で笑う。
簡単に書いているつもりだったが、それだけ僕が遊んできたことが濃かったのかもしれない。
1月〜3月
今の推しメンが女優だけでなくマジシャンとしても活動していて、六本木のマジックバー(※本記事執筆時点はコロナ禍で休業中)に勤めていることを知った僕は、早速マジックバーを訪れた。
ちなみに場所がバーレスク東京の隣なの、めっちゃ笑った。偶然にしてはすごくない?(笑)
「マジックを現場で観るのって、どんな感じなんだろうな?」と思いつつ入店し、マジックショーを観た。
普通ではありえないと思えることが次々と目の前で起こるから、今まで観てきたアイドルのライブやショークラブ、舞台鑑賞とは違うおもしろさがある。
中でも推しの瞬間移動マジックはめちゃくちゃ早くて度肝を抜かれた。
マジックショーの演目が終わった後は、お目当てのマジシャンのテーブルマジックが観れる。
推しがトランプやコインを使ったマジックを自分に見せて「えっ!?全然わからん()」ってなるのが楽しすぎる(笑)
テーブルマジックを観終わったあとは、少しだけフリートークをしてた。
マジシャンとしての推しを観に行く一方で、推しが出る撮影会にも行き始める。
ゼロイチファミリアのタレントは基本的に『イマドキ撮影会』の被写体として出演する。ゼロイチタレントと接触できる現場は基本的にこれが中心なので、最初は推しに会うためにカメラを買ったのが、撮影を始めた動機。
カメラ撮影を初めて思ったのは、いい写真を撮れるとテンション上がる。今も推しを綺麗に撮りたい欲は変わらない。
2020.02.29 イマドキ撮影会 第2部
Model:御寺ゆきさん(@terachan1220)#御寺ゆき #イマドキ撮影会 #ゼロイチファミリア #マジシャン #ポートレート #portrait pic.twitter.com/xcTgPUqAMr
— Ryoken (@Ryoken_Yukawa) February 29, 2020
2月は『東京スタイルTV』の現場もあった。
「トークイベントだから、チェキ会ありきになりそう」と思っていたけど、推しがたくさん発言してくれたので、結構楽しめた。
コロナ禍の緊急事態宣言が3月下旬に出るまでは、1週間に1回は推しに会うために六本木のマジックショー出演とイマドキ撮影会をほぼ1週ごとに交互に通っていた。1月の2週目から11週くらい連続で推しに会ったのウケる(ウケない)
マジックショーは「何回も観てるのに、全然わからん()」(それはそう)って感じで楽しんでいたし、撮影会は推しと「この写真いいね!」って撮った写真を見るのが楽しかったかな。
2019年下半期から2020年3月までは、僕が今まで見てこなかった現場のエンタメを漂っていた。
4月〜7月
コロナ禍による自粛期間が始まり、現場のエンタメが全く観れなくなった4月。
お金を払って推しとおしゃべりできる通話アプリTalkportをゼロイチタレントが始めたことで、推しとの通話が始まった。
六本木のマジックバーやイマドキ撮影会でも、推しとおしゃべりはしてきたけど、ここでもジャンル問わずいろんな話をしてきたのが、自粛期間中の思い出。
初通話から最後の通話まで全日程最大の時間枠で枠を取っていたら、合計約4時間推しとおしゃべりをしてたの笑う。
他愛もない話が多かったけど、中には時事ネタについて話したこともあった。推しとの話は全く尽きない。
ここで昔アイドルオタク時代に接触厨をやっていたことが活きた。
アイドルオタク辞めた後の期間も僕に人として多くの新しい引き出しをくれた。
どちらもなければ、推しとここまで長い時間楽しく会話できなかったかな。
前者は芸能人への心理的ハードルを下げて、後者は僕に心の余裕を与えた。
6月に入りなんやかんやでイマドキ撮影会が再開し、少しずつ行ける現場が戻ってくる。
ちなみに久しぶりに推しに会ったとき「推しメン、めっちゃかわいい(照)」ってなった()
8月〜9月
8月は推しの撮影会に行きつつ『#ババババンビ』のライブも2現場観に行った。
久しぶりにアイドル観に行ったら、超楽しい。
#ババババンビのライブが予想以上にいい感じで「まだまだアイドルも捨てたもんじゃない(老害)」ってなった。
イマドキ撮影会の中で行われた夏祭りも楽しかった。
9月は推しが10月の舞台稽古でほとんど現場がなかったから、7月に始めていたYouTubeのゲーム実況動画の投稿を増やしていたかな。
10月
今年のベスト現場はやっぱり『PERSONA5 the Stage #2』
公演数が全部で11公演なので「ワンチャン全部行こうかな(笑)」みたいな感じで最初は気楽に考えていたけど、あるきっかけで僕は全通することを決意。
「この舞台絶対死ぬほど楽しくなるし、さらに推しの芝居が良くなるプロセスが観れるな」と昔アイドルを追っかけていた経験から直感的に感じる。
アイドルでもなんでもいいけど、芸能人の追っかけにはオタクにも勝負所があると僕は思っていて、今年はそれがこの舞台に通うことだった。久しぶりに数を意識した気がする。
「全通しないと死ぬまで後悔する」くらいの気持ち。全通することについて推しには「ヤバすぎる」って言われたけど()
横浜公演はアイドルオタクくんたちがオンラインでTIFで観ている中、7公演を観覧。
2週後の大阪公演も大千秋楽を含む4公演を観た。
11回も観たら飽きると思うでしょ?それが全然飽きない()
それどころか毎回同じところでエモくなってテンションが上がっていた自分が恐かった()
原作が元々大好きなのもあるけど、舞台の内容がまず最高。
今、あなたとこの気持ちを共有できないのが、もどかしいくらいだ。
肝心の推しの芝居や歌は昨年よりパワーアップしている上に、公演を経ていくごとに毎回伸びていっていた。
やっぱり推しのパフォーマンスが良くなるプロセスを観るのは最高のエンターテイメント。これこそ追っかけの醍醐味。
ワクワクしかなかった。エモすぎる。
少年のように純粋に舞台の演出や推しの活躍を楽しんだ。
『スラムダンク』で安西先生が桜木と流川を見てる感じってきっとこうなんだろうな。
そして10月末、撮影会で舞台を終えた推しと再会。舞台の感想戦がすごく楽しい。
同じ日の晩にテレビ番組に推しが出演し、疎遠になってしまったマジシャンの師匠と和解する映像を観る。
その後、推しのマジックの師匠がYouTubeで配信を行なっていたので、マジシャンとしての推しも少し知った。
2020年10月に思ったことは、彼女のポテンシャルは底が知れないなと。
芝居の経験がまだそこまで多くないとはいえ、あんな短期間で伸びるものなのか?と。
僕は原作のストーリーやキャラの特徴がほぼ全部頭に入っているけど、あそこまでうまく芝居に落とし込んでいるのすごい。
マジシャンとしてテレビに出演した推しはTwitterフォロワーを一気に2,000人以上増やしていたし、師匠の配信を聞いて、いずれマジック界でも影響力の大きい人物になるんだろうなと思った。
『推しが芸能界で大きくブレイクしてもおかしくない』と認識したとき、久しぶりに寂しさを感じる。
そして、この心境の変化が後述の決意を強くさせている。
11月
11月も相変わらず推しの追っかけをしつつも、ゼロイチファミリアの他のタレントにも結構興味を持つようになる。
ゼロイチファミリア第2弾のアイドルグループ『#2i2』の結成が発表された月だ。
#ババババンビが楽しいので、きっと#2i2も楽しいはず。
初めてのゼロイチジャックイベントは接触のみのイベントだが、めっちゃ楽しかった。
これから
2021年の目標というか、2020年10月末くらいから決めたことがある。
はっきりとそれを語る前に背景から書こう。
ここからはエッセイ風にある程度学びのありそうな内容も書いているから、まだまだ長いけど読んでほしい。
僕は3年前にガチ恋をしていたアイドルの卒業をきっかけにアイドルオタクとして燃え尽きた。
アイドルオタクとしての遊び方は全部やった。
ライブと接触はもちろん、アイドルに認知され常連になるプロセスやアイドルグループのストーリーも知っている。
特に愛媛のアイドルを追っかけていたときはガチ恋して命を削っていたし、純粋にライブが楽しくてしょうがないのもあって現場に通いまくっていたら、いつの間にか昔の推しのオタクの中で一番現場に通っているオタクになっていた。
先述の通り友人や知り合いからTOとイジられることもあったね()
だから、そんな不名誉な称号じゃなくて彼氏という称号が……(3年前の僕)
ちょっと話が脱線する。上でネタっぽく書いてるけど、こんなのになっても特に何も変わらん()
むしろ現場で目立ってしまって、推し被りに目を付けられたりするから逆にめんどくさい()
僕の48オタク時代なんて、推し被りおじさんに「今日も握手券をそんなに……よっTO!!(1mmも思ってない)」とか言って、持ち上げていい気にさせてたし()
もしかしたら「TOになりたい」とか「他のオタクよりも推しに推されたい」オタクくんもいると思うが、そう思っている時点で微妙。
なろうと思ってなるものじゃなくて、いつの間にかなってた感じ。
というかなるもんじゃない。いろいろとめんどくさい()
てかそう呼ばれるオタクって、マジでクセが強い。オタクのクセがすごいんじゃ(千鳥ノブのモノマネ)
他のオタクがついていけないくらいの執着心が彼らにはあるし、頭がぶっ飛んでいる。
この記事を読んで『お前もヤバいよ』と思うかもしれないが、上には上がいるんだよな。
アイドル現場でわかりやすい例を挙げると、@JAM EXPOでVIPチケットを当たり前のように買って、しかもイベント前日(もしくはそれ以前)から入場列に並んでいるような方々かな。
そんなオタクを僕は『メジャー級のオタク』と呼んでいる。
僕は『メジャー級のオタク』よりも1〜2段階くらい劣っているくらいのレベルだと思う。一匹狼でオタクしてたからね。
『メジャー級のオタク』はかなりリソースをかけているから、疲弊しやすいし、後述の闇の世界が見えてしまいやすい。彼らを羨ましがるオタクもいると思うけど、これはこれでつらさがある。
まあ『TO』という言葉はネタだよ(笑)
オタクは自分に合ったスタイルでやるのが至高。
『メジャー級のオタク』は全力でオタクするのが彼らに合っていただけの話である。
自分のスタイルをまだ見つけられてないなら模索しよう。
『心の中のリトル○○(あなたの名前)』に自分がどうしたいか問うんだ。
僕はガチ寄りだけど、多数の方々と関わるのが48時代にめんどくさくなったから、基本的に1人であまり知り合いは作らず自由気ままにオタクしてた。
それでチケット取りが不利になることは承知の上。要するに現場数は多いが人脈はない。だから『メジャー級のオタク』より劣る。
話を戻すとガチでオタクすることの弊害は他にもあって、アイドルや芸能界の闇も垣間見えてしまう。
闇と言ってもいろいろあるけど、アイドルの最大の闇は『売れないとキャリアがほぼ無駄になる』こと。
ダンスや歌の経験はもちろん消えないが、『元アイドル』の肩書きはキャリアとしてあまり使えない認識。
大手アイドルの『元アイドル』は他の事務所に移籍して仕事ができているが、ライブアイドルの場合は「じゃあ何ができるの?」でおしまいになりやすい。(ファーストサマーウイカさんの例は特例だ。)
だから僕はアイドルがリスキーな職業だと今でも思っている。売れたときのリターンはデカいけど。
今年初めにゼロイチファミリアがアイドルを作ることを知ったときに僕は難色を示した。最近はポジティブな印象になってきてはいるけども。
さらにリスキーな職業なのに、いい加減な人ばっかりの業界なんだよ。
イベンターもアイドル運営もしょーもない奴だらけ。
まずイベンター。
今年のTIFオンラインひどかったよね。
『SKY STAGE』の台がないってギャグかな!?
僕も大人だからコストかかるのわかるよ?イベントのアルバイトも大学生のときにやったからわかるけど、職人のおじさんおにいさんが体を張ってるから、音楽や舞台のステージは作られている。人件費がかかるんだ。
でもさ『SKY STAGE』ってあれが売りじゃん。
アイドルが踊っている背景にお台場の景色が映っているのが最高で、それが尊いんじゃん。
そしてアイドル運営。これがまたしょーもない奴ばかり。
「本当に若い女の子の人生を背負っている自覚があるのか?」と思う。
アイドルグループの分裂を止められず、その後も責任逃れする社長や、田舎で自分は天才だと勘違いして東京のアイドルシーンに自分のアイドルを出さない社長マジでなんだったんだ()
まあ、僕のようなサラリーマンにはわからないことなのだろう。
もし僕に娘がいるとして「お父さん、私アイドルになりたい」と言われたら、娘の気持ちを尊重したいけど、反対もしたい複雑な気持ちになりそう。
この文章を芸能人が読んでいるとしたら、ごめんって感じだけど、これが事実なんだ。
だから僕はアイドルオタクに戻れる気がしない。そもそも飽きたのもあるけど。
とか言って「『#ババババンビ』と『#2i2』売れてくれ〜」と思ってもいる。複雑なオタク心()
もういっそのこと、ゼロイチファミリアがゲームチェンジャーになってくれ。
今のライブアイドル界は、トップメタが変わらないカードゲームみたいなものだから。
アイドル業界はdisってるけど、アイドルのライブは他のエンタメと比べても演者と客に一番パワーを感じる現場だ。
そこは本当に素晴らしい。今でもたまーにライブに顔を出したくなる(笑)
こんな感じで楽しいこともあれば、つらいこともあった。
約2年間の空白期間を経て、今の推しと出会い2020年の1年間推しを追っかけた。
推しの追っかけを楽しむ一方で「なんでオタクしてんだっけ?」と思うことも。
「3年前に追っかけをやり尽くしたつもりだけど、本当に追っかけでやり残したことがなかったのか?」を考えてみたら、2つだけ見つかる。
・人の心を動かす
・自分も何かに挑戦をする
あまり追っかけと関係ないし、そもそも綺麗ごとなんだけどね。
要するに『自分でもコンテンツをつくることに挑戦する』ことを言っている。
結局は自己満足の世界だが「自分が納得できるか」は非常に大事。
追っかけを楽しみつつ、チャレンジを「やりきった!!」と思えれば、僕の中で芸能人の追っかけオタクが終わる。
何をもって達成か?の目標の話はあるが、どうしてこの2つなのかを以下に掘り下げる。
人の心を動かす
僕のアイドルオタク時代は、自分本位でオタクしていた。
自分の思うがままに現場を転々としたり、『オタクプレースタイル”ガチ恋”』したりと自由ながらも、自分の軸を持って納得するオタクのやり方で全力で遊んだ。たくさんの楽しい思い出を作った。青春みたいなものだ。そこに後悔はない。
自分のためにオタクをすることは別に間違いではなく基本である。
しかし、僕の場合はあまりにも自分本位でしかなかったんじゃないかなと。
もちろん僕は厄介オタクでなかったと思うけども。
ただ、僕に関わった方々に何かを残せたかというと、それは全くない。
あのときの僕は周りが見えていなかったと思う。執着心と情熱は今の僕を凌駕するが、推しが好きすぎるあまり本当の意味で推しを気遣ったり、周りの方々のことまで考えたりできなかった。
要するに、僕はただ単に自分のエゴだけを出して遊んでいただけ。
だからといって『推しを支える』ことを目的にオタクするのは違う。
応援は推しの追っかけで楽しく遊んだ結果であって、目的ではない。
目的にした場合、48オタク時代の僕のように最終的に苦しくなって他界する。
それ以降から今現在も、自分の楽しさを優先して現場に行っているし、それが基本中の基本だ。
アイドルオタク時代の僕は、考え方のバランスが悪かったように思える。
そのことを理解した上で僕は『人の心を動かす』を1つのテーマにする。
「えっ?『推しを支える』と何が違う?」と思うかもしれない。
具体的に何がしたいかというと、エンタメ関連で僕に関わった方々に良い影響を与えられる大人になりたいだけ。
ニュアンスの違いわかるかな?
ちなみに「今はガチ恋のオタクなの?」とも思う方もいるかもしれない。
今の推しメンのことはもちろん大好きだけどね。なんか歳を取っちゃって、今の僕は郷ひろみさんや氷川きよしさんが好きなオバちゃんみたいな感じ(笑)
昔はガチ恋オタク以外のオタクの心理を理解できなかったけど、僕もある程度おっさんになってきたのだろう。
どのように僕に関わる方々に良い影響を与えるかというと、このブログとYouTubeのゲーム実況。
このブログでは、主に現場の感想や現場オタクのハウツー記事を書いている。
『スマブラSP』にハマっていた時代、すでに前作の『スマブラfor』でガチ環境が整っており、トッププレイヤーやガチ勢、ゲーム実況者が『スマブラSP』が発売されてから初心者向けの動画をYouTubeで公開するようになった。
(本当に初心者が求めている動画は少なかったけどな笑)
『スマブラSP』の初心者だった僕はそれを参考にしつつ遊んだことで、ある程度プレイングが上手くなり、自分の最低限の目標は達成。
要するに僕はアイドルの追っかけではガチ勢で、『スマブラSP』では初心者を経験したことになる。
これで久しぶりに初心者視点を持てた。
僕も現場のエンタメや芸能人の追っかけならある程度ガチでやっていたから、初心者の方などに向けて同じようなことができるはず。以前からGoogle検索で読まれてはいるけどね。
最近ゼロイチオタクの方々のTwitterを見てみると、追っかけ初心者の方も多そうで、ある程度僕のやってきたことって、実は需要ありそうなんじゃないかと思っている。
このブログに辿り着いた方々に、僕の過去の経験に基づく考え方の共有とハウツーから、あなたがオタクする際の参考になれば良いと思っている。自信はあるけど、100%自分が正しいとも思ってないから、そこは考えながら読んでほしい。
もちろん、読みものとして僕の記事をただ楽しみに読んでいただけるのも大変ありがたい。
モチベーションは自分でも保たないといけないけど、読んでくれた報告やいいねなどのアクションは僕の力になる。
オタクハウツーネタとしては、すでにこのブログに出し切っているから、もう少し文章の修正を加えてSEOを強化するくらいのリソースをかけようかなと。あとは現場の感想を書くくらい。
ゲーム実況は現在登録者2桁の小さいチャンネルだけど、こちらはYouTubeのプラットホームでゲーム好きな方々と楽しさを共有したいと思う。2020年の年末以降は基本的にゲーム実況にコミットしていくことになる。ゲーム実況は僕にとってチャレンジの意味合いが強いけどね。
昔を思い返すと、僕はあまり人脈がないけど人には恵まれている。
まず高校の同級生のオタク友達、まあ生き残りは僕含めて2人しかおらんけど()
彼らの影響でライブアイドルオタクの沼に入ってしまったが、48現場で接触厨になりがちだった僕にアイドルはライブありきであることを教えてくれた。彼らがいたからこそ新しい世界を知ることができたし『現場主義者』になった。
48オタク時代は同年代のおもしろい推し被りや僕の中で尊敬している女オタの方の影響が大きい。ここでの関わりがなかったら、僕は厄介オタクになっていたかもしれない。
ライブアイドルオタク時代も僕と絡んだことのある方はごく少数だけど、オタクすることにガチで、かつおもしろい方々ばかりだ。
僕が一番好きなNBAプレーヤーである『ステフィン・カリー』や今のNBAを代表する『レブロン・ジェームズ』は自分のパフォーマンスを発揮しながら、チームメイトのレベルも引き上げチームをNBA優勝に導く。彼らはNBAの戦い方を変えたゲームチェンジャーでもある。
彼らのようにだとおこがましいが、僕もこのブログやゲーム実況を少しでも『人の心を動かす』メディアにしたい。
アイドルオタク時代にある程度自分の欲求を満たせているので、自分のベクトルを他人を満たすことにも使おうという考えだ。
あとは自分のように様々な趣味を楽しむ人がもっと出てきても良いなと思っている。
世の中には、人が一生を費やしたとしても遊びきれないほど多くのコンテンツが溢れている。
アイドルオタクを辞めた後に様々なコンテンツに触れた僕は、どのサブカルチャーもおもしろいけど、人集めに苦労している印象を受けた。
例えば『スマブラSP』これは対戦ゲームにカテゴライズされる。この競技シーンは発展途上だ。
女性アイドル現場よりは成熟していないのにも関わらず、市場を拡大できていない気がする。
最近は対戦ゲームのプロが増えたり、競技として観戦する文化は少しだけ浸透したが、個人的にはそれでも人が少ない。
そもそも対戦ゲームの性質上、基本的に『対戦に勝てないと楽しくない』のである。
ある程度勝てるようになるまでが大変で、そこにたどり着くまでのプロセスでつまづきやすい。
これは新規ユーザーにとっては残酷な事実。プレイヤーの強さと弱さもはっきりわかるし。
ある意味アイドル現場の方が優しい世界。だって課金すればアイドルに覚えてもらえるし。アイドルオタクの強い弱いなんて曖昧。
『スマブラfor』以前からのガチ勢たちは『スマブラSP』で人が増えたと言っているけど、その一方で多くの新規ユーザーがつまづいて遊ぶのを辞めているのが見えていない。
あとはプロゲーマーがそこまで稼げていないのも、あまり夢を感じなくてつらい。単純に稼ぐならゲーム実況者の方が何倍も稼げる。
じゃあ、プロゲーマーもゲーム実況者と同じくらい動画投稿すればいいと単純に考える方もいると思うが、そうもいかない。ゲームが強くなるのと動画を投稿するのは全く別の話。ゲーム実況の動画投稿はやってみるとわかるけど、結構時間を食ってしまう。
そもそもプロゲーマーは勝たないと食っていけない。だから、毎日ゲームが強くなる訓練をストイックにやる。
『スマブラSP』世界1位の『MkLeo』は毎日8時間練習するとのこと。
(彼は強すぎるので、賞金を稼げている。)
これも毎日8時間だったら……ってなりそうだけど、遊びじゃない対戦ゲームを常に頭の中でいろんなことを考えながらやるのはしんどい。下手したら、スポーツの練習をやるよりもキツい。
しかもスポーツと違うのは、ゲーム性が変わりやすいこと。
メーカーのゲームアップデートでメインで使っていたキャラが弱体化されることもザラにある。
ゲーム実況者よりもストイックにやらないといけないのは明白なのに、労力に見合ってない事実。
他にも『舞台鑑賞』は女性客が中心で、男性の舞台俳優の追っかけも多いが、男性客は少ない。
ゲームが原作の2.5次元舞台に行ったら、女性客が9割だった。元々のゲームユーザーにはもっと男性が多いから個人的には男性客が増えていいと思っている。そうしないと、市場を大きくできない。
舞台稽古には給料が全く出ない。ということは稽古中は労働の観点から見ると『タダ働き』だ。
収益を舞台で回収出来ないと儲からないし、儲からないと、舞台に関わる方々の給料に響いてくる。
女性アイドル現場については、この記事で語った通りだ。
他にも様々なエンタメ系ジャンルが人集めや収益化に苦労している。
みんな『自分の好きなことを広めたい!!』と言うけど、いろいろ観てきた僕から言わせると、
『エンタメ系同士が人を奪い合っている。』
と思う。自分の業界しか見えていない方々が多すぎる気がするんだ。
僕もアイドルオタク時代は、アイドル同士で人の取り合いをしているところまでしか見えてなかったんだけどね。
自分な好きなことを広めたかったら、ミクロな視点だけでなく、自分の好きなものの1段階2段階大きいレイヤーからのマクロな視点を持たなければ、スタート地点にも立てられないんじゃないかな。
この際だから言っておくと、よくアイドルオタクがTwitterで自分の推しメン布教で「推しのアカウントのフォローよろしくお願いします」みたいなことやるけど、それは効果が薄いと感じる。
それをやるなら自分の好きなアイドルグループのオタクとSNSで繋がるのではなく、他のアイドルオタク(1段階上のレイヤー)やリアルな友達(2段階上のレイヤー)がフォロワーにいる状態で、コンテンツを楽しむ自分を見せた方が説得力があると思う。
自分のやっていることが本当に結果に繋がるのか考えるべき。自分への戒めも込めて。
僕はポケモン対戦実況者のライバロリ氏の動画をよく観ているが、ある動画で話したエピソードが印象的だった。
『26時のマスカレイド(ニジマス)』現場のチェキ撮影会の列で彼の後ろに並んでいたオタクに話しかけられ、
「ライバロリさんの動画を観て、ニジマスの現場に行くようになりました!」と言われたと。
「ポケモン対戦じゃないんかい(笑)」というツッコミもあるけど、そういうことなんだよ。
僕が手段として考えたのが2つ。
1.『様々なジャンルのエンタメにハマれる仕組みを作ること(参入障壁を下げる)』
2.『消費者側がエンタメのジャンルに関わらず遊ぶこと』
前者は業界のみなさん考えていると思う。個人的にはガチなお客を大切にして、そのガチ勢の熱狂から渦を作り、ライト層と初心者のお客を巻き込んでコンテンツにハマってもらうのが基本かなと思う。
後者は楽しみ方が似ていたり、シナジーが強かったりするジャンル同士の出入りを増やしていくことが先決。
アイドルオタクの他界先はコンカフェが多い。これはキャストと接触ができるシステムだからだ。
最近は『バーレスク東京』もアツい。
比較的近い距離でショーを観て、その後に接触ができるのがアイドルオタク経験者にウケている。
この遊ぶプロセスは、アイドルの追っかけと何も変わらない。
六本木はオタクに関係なさそうな場所だが、楽しみ方が似ていたり、シナジーが強かったりすればターゲットは来る。
ちなみに僕は『スマブラSP』をやっていなかったら、今の推しに出会っていない。
『スマブラSP』をやっていたら『ペルソナ5』からDLCで主人公のジョーカーが新しく使えるようになった。
次に『ペルソナ5』のゲーム実況を観たらストーリーがおもしろすぎてハマり、舞台に興味があったから2.5次元舞台『PERSONA5 the Stage』を観に行ったら、推しを見つけた。
様々なコンテンツ同士でシナジーがあったからこそ、点と点が線で結ばれたのだ。
ファンが1つの趣味にコミットするのも良いが、エンタメ系全体で人の奪い合いになるくらいなら、ファンがジャンルに隔たりなく遊べた方が幸せだとも思っている。
だから、僕は多趣味であることのライフスタイルも見せていきたいなと思う。
趣味にかける時間配分は模索中。
以上が今の僕がエンタメに対して考えていることだ。
僕個人としては、アイドル現場で自分の欲求をほとんど満たしてしまったから、今度は人を満たしたくなってきたのが、自分が最近わかったのかなと。消費者だけやる立場にも飽きてきたし(笑)
自分も何かに挑戦する
アイドルオタクを経験した僕が確実に言えることが1つある。
『いつか推しとの別れが絶対に来る』ことだ。言われてみると「それはそう()」ってなるけどね。
基本的に芸能人の追っかけは『バッドエンド』の結末しかない。
『アルジャーノンに花束を』のように途中から自分が最後にどうなってしまうか、わかってしまうのである。
芸能人とファンの関係なんて金の繋がりしかない。逆に言えば、ファン側が金を落とさなくなれば、いつでも切れる関係だから、ある意味楽なのかもしれないけどね。オタクはこれを理解した上で遊んだほうがいいよ。
でも僕が嫌だなと思うのが、なんとなく芸能人と客が依存しているような関係。
芸能人は金をファンに依存し、オタクは金を対価に芸能人にすがる。これがなんだかなあ。
特にオタクが自分の人生の主役を芸能人に自己投影し、喜怒哀楽を全て委ねてしまう生き方って違うんじゃないかなと。
僕のアイドルオタク時代がこれだった。
当時の推しメンに依存していただけで、いざ卒業となったら、弱い自分しか残っていなかった。
もちろん人を好きな気持ちは大切。何かを好きであることは素敵なこと。
オタクにとって推しは尊い存在だけど、あなたが推しメンを好きな気持ち、それもまた尊い。
ガチ恋のオタクであろうとなかろうと関係ない。
だから、推しや推しが好きな気持ちを誇りに思ってほしいけど、その分自分自身も大切にするべきだとも思う。
自分の人生の主役は自分だ。他の誰のものでもない。
別にオタクなんて、ただ遊んでただ楽しめばいいと思う人もいるだろう。それが基本で普通だ。
それを否定するつもりは全くない。僕もそうだったわけで。
人に迷惑をかけなければ好きなようにやればいい。どうしたいかは自分で決めること。
でも僕自身は3年前と同じようにオタクをしたら、意味がないしつまらないと感じている。
アイドルオタク時代にアイドル現場の楽しみ方は一通りやったし。
要するに自分の遊び方をアップデートしないと、おもしろいと思わないのだ。
そのアプデ内容が自分がオタクしつつ『人の心を動かす』『自分も何かに挑戦する』の2つ。
話の本筋を戻そう。
自分の推しが何かを成し遂げたとして、それをさも自分がやったかのような感じでいるのは、いかがかなものかと。
結構オタクがやりがちだけど、それはナンセンスだと思う。
推しの活躍を喜んだり、その気持ちを推しや他のオタクと共有したりするのは素敵なことだけどね。
参考になる言葉を見つけてきたから引用する。
他人につきまとう心理とは、結局のところ自分の人生のむくわれぬ部分を他者によって補おうと試みる不毛の行為である。考えるまでもなく、他人によって自分が完成することなど有り得るはずもないのである。
— 大槻ケンヂ『神菜、頭をよくしてあげよう』角川文庫、2007年
私を応援する気持ちと同じくらい自分を応援してくださいね。
— togetter:天海祐希さんが感極まったファンに対してかけた「私を応援する気持ちと同じくらい…」に続く言葉に賞賛の嵐
推しとの出会いを力に変えて、自分も何かに挑戦する。僕はそれがしたい。
最近は次に推しに会うまでに少しでも『自分が前に進めているか?』を意識している。
お金の切れ目が縁の切れ目であることは、オタクが何をしようが変わらないことだが、僕は本当の意味で自分が強くなる必要がある気がしている。
それを推しとの別れまで続けて、別れの後もまた続けて、そして最後自分が死ぬときに後悔がないようにすると。
まとめ
28歳にしてやっと人の本質にたどり着いたのかな(笑)
自分の頭の中が整理されて、やることが絞られてきたから、あとはそこに向かって進んでいくだけだ。